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タクミ人事ニュース

2024.3 号
タクミ人事ニュース3月号
 
2024/3/15 人事・経営管理本部

「馬鹿の山」->「絶望の谷」->「啓蒙の坂」->「継続の大地」、みなさんの現在地は?

 

 
 例年に比べ圧倒的に雪が少なくて逆に心配されちゃうような控えめで弱気な冬に代わり、自分の出番を待ちきれない浮足立った春の足音が聞こえてくる今日この頃です♪
 
そんな季節の入れ替わりに合わせ、昨春の11名を圧倒的に上回るキャラの立った新卒9名が浮足立って入社してきます!
 
今回は、そんな若手社員が陥りがちな「ダニング・クルーガー効果」についてご紹介します。
 
 
 ダニング・クルーガー効果とは、能力の低い人や経験の浅い人が、自分の能力を正しく認識できず、自分を過大評価する現象のことを指します。
 
つまり、現実の評価と自己評価にズレが生じている状態になります。
 
これは、思い込みにより非合理的な認識をしてしまう認知バイアスの一つです。
 
20代の若手クルーがよく「俺はこんなに頑張っているのに…」と愚痴るのを見聞きしませんか?
 
 

【ダニング・クルーガーのもたらす悪影響】
①自分を過大評価する
自分を現実以上に過大評価することが、ダニングクルーガー効果の特徴でありデメリットです。能力以上の仕事を引き受けてしまい対応できなくなったり、慎重に取り組まなくてはいけないことで手を抜いて失敗したり、自分は大丈夫だと油断して事故を起こすというケースもあります。
②他者の正当な評価ができなくなる
自分だけではなく、周囲の人への評価も正当に行えなくなります。自分が優れていると思い込んでいるため、他者は自分より劣っていると決めつける傾向が大きくなります。チームや組織のリーダーがダニングクルーガー効果に陥っていると、周囲の人から不満がでてくる可能性が高まります。
③成長できない
自分を高く評価しているため、新しい知識の習得に励んだり、上を目指すための努力をしなくなります。自分を正しく認識できていないため、自分に何が不足しているのか、どうすれば成長できるのかに気付けなくなり、実際の能力差は拡大していきます。
④コミュニケーションに問題が起きやすくなる
正しく自他の評価が行えていないため、話が噛み合わない、突拍子のないことを言うといった印象を持たれやすくなります。そのため、周囲から距離を置かれることもあります。また、自己評価が高いため、周りを下に見て偉そうな態度をとってしまい、人間関係を壊してしまうことがあります。
⑤責任転嫁しやすくなる
自分は優秀だからミスを起こすわけがないと考え、何か問題が起きたときに、その責任は自分ではなく他者や他の要因のせいであると思い込む、他責思考が強くなります。本質的な原因が何なのか捉えづらくなり、自身の中にある真の原因に思考が及ばないため問題解決は難しくなります。

 
 

【ダニング・クルーガー予防法】
①自分自身を客観的に見る
自分の考えと現実にギャップはないか客観的に捉え、自身の状況を把握し適切にコントロールしましょう!
②数値で明確化する
自己評価をする際、数値など客観的でわかりやすい指標で見直してみると、主観によって判断が歪んでいることに気づくでしょう!
③問題が起きたら必ず原因を振り返る
原因は自分になかったか、あったとしたらどういう点だったのか掘り下げ、他責思考に陥っていないか自身に問いかけましょう!
④他人の意見を大事にする
人の意見を取り入れることで客観的に物事を捉えられるようになります。身近な人の意見に耳を傾けるようにしましょう!

 
 
みなさんは今、『成長曲線』のどの辺りにいますか?先輩や上司と答え合わせをしてみましょう!
 

【担当】
管理本部 採用・人事担当課長 椛本
人事直通 080-08201-1033
メール  kabamoto@takumi-denki.net