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タクミ人事ニュース

2023.7 号
タクミ人事ニュース 7月号
 
2023/7/15 人事・経営管理本部

通勤災害(労災保険対象)とは?

 

 

【通勤災害とは】
 通勤災害とは、労働者が通勤により被った負傷、疾病、傷害または死亡をいいます。この場合の「通勤」とは、就業に関し、次に掲げる(1)~(3)の移動を合理的な経路および方法により行うことをいい、業務の性質を有するものを除くものとされているが、移動の経路を逸脱し、または移動を中断した場合は、逸脱または中断の間およびその後の移動は「通勤」とはなりません。ただし、逸脱または中断が日常生活上必要な行為であって、厚生労働省令で定めるやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合には、逸脱または中断の間を除き「通勤」となります。
(1)住居と就業場所との間の往復
(2)就業の場所から他の就業の場所への移動
(3)住居と就業場所との間の往復に先行し、または後続する住居間の移動

 
 
 労災保険(労働者災害補償保険)とは、業務や通勤中(帰宅途中を含む)に起こった病気や怪我、または死亡などの事故が発生した場合に労働者に支給される補償の制度を指します。
 
労災保険は労働者が強制的に加入している保険制度です。他の社会保険と違い、労災保険の保険料は、その全額を事業主が負担します。
 
通勤中にバイクや自転車で転倒して怪我をしたり、営業先に向かう途中で怪我をした場合、仕事中に機械に手を挟まれて骨折をした場合などが対象となります。
 
身体的な怪我だけでなく、精神的な疾患も、業務との因果関係があれば労災の補償対象です。

 労災保険の対象には、業務災害通勤災害の2種類があります。業務災害とは、労働者が業務を遂行するうえで生じた疾病や怪我、障害や死亡に至った事故のことです。
 
通勤災害とは、労働者が通勤(帰宅)中に事故に遭い、傷病や障害、死亡することです。
 

 労災保険の主な補償として、治療にかかった費用を補償する療養(補償)給付や、療養のために休業した場合の賃金を補償する休業(補償)給付があります。
 
また、労災による怪我や病気が治療開始から1年半以上たっても治らず、症状固定と認められて後遺障害が残った場合は、休業補償給付は傷病補償年金に切り替わり、障害の程度により一時金が支払われます。
 
そのほか労働者が死亡した場合の遺族補償給付、労働者が常時介護を要する状態になった場合に支給される介護保障給付などがあります。
 
 
 自動車の保険には、自賠責保険と任意保険の2種類があります。自賠責保険は、自動車を保有する人全員に契約加入が義務づけられている強制保険です。
 
任意保険とは、契約するかどうか、契約する場合にどんな内容にするかを、自分で自由に決められる自動車保険です。

 自賠責保険の目的は、自動車事故の被害者救済です。交通事故で怪我をした場合の被害者を救う最低補償の仕組みともいえます。
 
なお、怪我による被害だけを救済対象とするので、物損事故については対象外です。物損と人身事故が同時に発生した場合は、人身に関する損害だけが対象となります。
 
なお、対人賠償だけを補償しますので、怪我といっても運転者自身の怪我については対象外です。
 
 一方、任意保険は自動車の運転によるリスクを幅広くカバーする制度です。自賠責保険では足りない賠償部分も任意保険に加入することで備えることができます。
 
また、自分自身の怪我についても、契約の内容によっては賠償の対象となります。また、物損についても対物賠償保険がありますので対応可能です。
 

☆先日、当社の従業員が通勤途中に他社の社用車に接触して横転させる事故が発生しました。
 
当社の従業員にはケガはなかったため、労災保険ではなく本人が加入している自賠責(対人)および任意保険(対人・対物)により、相手方への補償(治療費、車の購入費用)をする形となりました。
 
相手方は現場に向かう途中で事故に遭い負傷したため、そちらの現場でかけている労災保険(通勤災害)の対象となるようです。
 
今回の事故により、当社従業員の任意保険料は3等級ダウンにより年額7万円ほどから16万円ほどに大幅アップすることになったそうです。

 

事故の2日後に当職が同行し被害者本人の自宅を訪問しご本人様に謝罪、さらに5日後には当職が同行し被害者の勤務先を訪問し責任者の方に謝罪を行い、謝罪を受け入れていただきました。
 
先方のご厚意により、今回の事故は「人身」(減点あり)ではなく「物損」事故(減点なし)として処理するよう警察に届けていただきました。
 
 みなさんは、私用の場合を除き、ちょっとした移動であっても社用車を使用するようにしましょう!

 また、他の従業員の私用車を運転する際は任意保険の適用外になるケースが多いので、他人の車の運転はなるべく控えましょう!
 

【担当】
管理本部 採用・人事担当課長 椛本
人事直通 080-08201-1033
メール  kabamoto@takumi-denki.net