TOP | その他の情報 | タクミ電撃リクマガ | リクルートマガジン 2022年12月号

タクミ・リクルートマガジン

2022.12 号

タクミ電撃リクルートマガジン12月号

 

「1:29:300」の法則

 

 
 みなさんは、労働災害の分野でよく使われる「ハインリッヒの法則」をご存じでしょうか。この法則名自体を知っている人はもしかしたら少ないかもしれません。
 
 ハインリッヒの法則とは、アメリカの損害保険会社で安全技術者として勤務していたハーバード・ウィリアム・ハインリッヒが5,000件以上もの事故事例に基づいて導き出した労働災害の経験則です。
 
 ある工場で発生した数千件の労働災害を調査分析し、「1件の重大事故の背後には29件の軽微で済んだ事故があり、さらにその背後には300件の異常(ヒヤリハット)が起きている」という調査結果に基づいて提唱されており、その結果から別名「1:29:300の法則」とも呼ばれます。
 
 ヒヤリハットとは、ミスなどでヒヤリとしたり、ハッとしたりする危険なことは起こったが、幸いにも被害には至らなかった事象のことです。つまり、大きな事故は小さなミスや異常が積み重なって引き起こされるものだといっているのです。
 
 ハインリッヒは、この経験則から「重大事故を防ぐには、小さなミスやヒヤリハットの情報を把握し、的確な対策を講じることが重要である」と主張しています。建設現場における転落事故や営業先への自動車運転中の追突事故など、業務の現場では様々な事故が発生します。
 
 このような重大なトラブルを未然に防ぐための実践的な法則が、「ハインリッヒの法則」です。ハインリッヒは重大な事故や災害は人為的に制御できるものではなく、この「ヒヤリ・ハット」をなくすことが重要であると主張しています。
 
 ハインリッヒの法則から学べることは、重大な事故やトラブルを防ぐために、日頃から小さな不注意や不安全な行動を見逃さず、改善することです。
 
 「1件の重大事故の背景には、軽微で済んだ29件の事故、そして事故寸前の300件の異常が隠れている」
 
 12月20日現在、当社において4月からの8か月間で発生した軽微な事故事案(作業事故、車両事故)は20件でした。ハインリッヒの法則を当てはめて考えるなら、その背景には200件ほどのヒヤリハットがあったと推測されますし、このままの状況を放置して改善を怠れば1件の重大な事故を引き起こしかねないという計算になります。
 
 人事・経営管理本部として報連相(確連報)の徹底と速やかな事故報告書の提出と共有により、ヒヤリハットを減らし重大な事故を未然に防止していく努力を継続したいと思います。
 
 ちなみに、この法則を少し応用してポジティブ思考に活用してみるとどうでしょう。大きな幸福を得たいとするならば、小さな幸せをコツコツ拾い集めていけばいいということです!曇った色眼鏡は外して、感謝と謙虚というレンズで自分の足元を見渡してみてください。きっとたくさんの小さな幸せが転がっていることに気づくことでしょう。
 
 「1個の大きな幸福の背景には、誰かと共有したくなるような幸福が29個、そしてちょっとにんまりしちゃうような小さな幸福が300個ほど隠れている」(タクミ電機の法則)
 
 私も毎月15日直前と25日直前になると、必ずヒヤリハットします。お気づきかもしれませんが、毎月15日は従業員向けに「タクミ電撃人事ニュース」、毎月25日は学校関係者や学生、内定者、従業員向けに「タクミ電撃リクルートマガジン」をリリースする日なんですね!(笑)
 
 この一年ご愛読いただき誠にありがとうございました。今年はこの辺でしつれい師走!来年もお付き合いください!
 

【採用に関するお問い合わせ】
(株)タクミ電機工業 人事・経営管理本部 新卒採用担当
Mail: recruit@takumi-denki.net
TEL: 080-8201-1033