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タクミ・リクルートマガジン

2022.10 号

タクミ電撃リクルートマガジン10月号

 
 秋の風物詩として年々人気が高まるハロウィンについて、皆さんはどれだけ知っていますか?

 インターネットで調べてみると、実はハロウィンは二千年以上もの歴史があるお祭りなのです。長い年月を経て、ヨーロッパ各地そしてアメリカへと伝播し、宗教行事や各地の風習と複雑に混ざり合って発展していきました。その起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。
 
 古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです。
 
 その後ケルト民族はキリスト教化していきますが、祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めたことから、その前夜「All Hallo Eve」 が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられています。
 
 

 
 
 古代ケルトの暦では、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が戻ってくると信じられていました。しかし、悪霊も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。
 
 そこで人々は、身を守るために仮面や仮装をして仲間に見せかけたり、魔除けの焚き火を行ったりしたといわれます。また、ハロウィンと聞いて真っ先に思い浮かぶ「ジャック・オ・ランタン」「トリック・オア・トリート」の風習も、実はアメリカで確立されたものです。
 
 “意地悪なジャックは、悪魔をだまして生き長らえたため、寿命が尽きたのに天国へも地獄へも行けなくなり、カブで作ったランタンを持って永遠にさまよい続けている” ???
 
 アイルランドの古い民話を元にした「ジャック・オ・ランタン」は、アメリカでカブからカボチャへと姿を変えます。当時のアメリカではカボチャの方が手に入りやすかったからです。また、ハロウィンといえば、仮装をした子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!)と玄関先で声をかけてお菓子をねだる光景が風物詩となっています。
 
 「トリック・オア・トリート」と言われたら、「ハッピーハロウィン!」と答えて、お菓子を渡すのが習わしになっています。この場合のお菓子には、悪霊を追い払うなどの意味があるそうです。日本の節分にも似ていますね。
 

 このように楽しいイベントである一方、毎年ハロウィンの時期になると、私は1992年10月17日にハロウィンムードで盛り上がるアメリカで日本人留学生が射殺された痛ましい事件を思い出します。
 
 アメリカに留学していた日本人の高校生・服部剛丈さんが、ホームステイ先のホストブラザーと一緒にハロウィンパーティへ出かけました。しかし、服部さんはパーティ先の家と間違えて別の家を訪問してしまい、家人ロドニー・ピアーズから侵入者と判断され射殺されてしまったのです。
 
 報道によると、ピアーズから「フリーズ(「動くな」の意)」と警告された服部さんだったが、仮装の際にメガネを外していたため状況が分からず、「プリーズ(「どうぞ」の意)」と聞き間違えてしまい、ピアーズの方に歩みを進めたところ、玄関先でピアーズから約2.5mの距離で射殺されました。
 

 今回は、ここで銃社会の是非や銃規制に関して持論を展開するつもりはありませんが、言葉一つ誤っただけでこういった悲劇が起こってしまうということに言葉の大切さやコミュニケーションの難しさを痛感します。
 
 私も当時中学生で外国語や外国文化に対する関心が高く高校や大学で海外留学することを夢見ていたので、この事件が報道された時は他人事とは思えず強い衝撃を受けたことを覚えています。
 
 
 さて、かくいう私も言い間違えをして相手を困惑させてしまうことが時々あります。飲食店などで支払いをする際、「領収証をください!」と言うべきところ「履歴書をください!」と店員に言ってしまってキョトンとされることがあります。
 
 職業病だと思いますが、いつかそれがきっかけでジャック・オ・ランタンを持った逸材に出会えるかもしれません。「トリック オア リレキショ!」(笑)
 

 

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