タクミ・リクルートマガジン
タクミ電撃リクルートマガジン5月号
みなさんは、今年のGWをどのように過ごされましたでしょうか?
私は世界遺産の中尊寺がある岩手県平泉町で毎年この時期に開催される奥州藤原まつりのメインイベント義経東下り行列を見物してきました! 今年の義経役は、連続テレビドラマ「今日から俺は!!」で大ブレイクし、人気俳優の仲間入りを果たした伊藤健太郎さんでした。 2年前に自身が起こした交通事故などにより、芸能活動を1年間休止していましたが、最近芸能活動を再開し、再起をかけて岩手入りしたとのことです。実は、伊藤健太郎さんは2年前にも義経役に抜擢されていたそうですが、新型コロナウィルス感染拡大により開催中止となった経緯があり、今回はそういった意味でも再起を果たす機会となったそうです。

それにしても例年、なぜ東下り行列の義経役には人気若手俳優などイケメンを起用するのでしょうか?そもそも義経は、容姿も人物的にもイケメンだったのでしょうか。ひょっとしたら、義経=イケメンというのは、意図的にデフォルメされたイメージであり、実は神話かもしれません。強い武将であったものの実の兄である源頼朝に疎まれ、追討命令が下された義経を庇護していた藤原秀衡の死後、四代目となった泰衡に裏切られ命を落としたとされる生涯から、我々は義経を悲劇のヒーローとして認識してきました。この美化されたイメージは、義経記に記された牛若丸と武蔵坊弁慶の出会いを描写した「橋弁慶伝説」、平家物語に記されている一の谷の戦いでの「鵯越の逆落とし」や壇ノ浦の戦いでの「八艘とび」などの義経伝説によって、より強固なものになっているのかもしれません。また、泰衡に追われた義経は、実は平泉から蝦夷地を通り、中国大陸へと渡りチンギスハンとなったとされる「義経生存説」まであります。それほどまでに日本人は義経に対して好意的なイメージを抱き、あわよくば生き延びていてほしいと願っていたのです。
さて、みなさんは、義経に由来する「判官贔屓」という言葉を知っていますか?「判官」とは義経の役職であり、簡単に言えば義経のような不遇な悲劇の英雄に同情し、贔屓することを意味します。広辞苑によると、「気の毒な身の上の人や弱い者などに同情し、肩を持ったり、応援したりすること」とあります。そのような言葉が誕生するほど多くの日本人の支持を集める義経ですが、史料によると義経自身も勝手な振る舞いや越権行為、横暴な言動など頼朝や梶原景時の反感・不評を買うようなことをしていたことが記されています。しかし、それでも追討令を下した頼朝や梶原景時を悪者、悪玉に仕立て上げたのが、吾妻鏡という歴史書です。これは、鎌倉幕府によって編纂されたものですが、当時の権力者である北条氏の立場から曲筆されたものと言われています。当時、梶原家を滅亡に追い込んだ北条氏が正当化されるためには、梶原景時を悪役としなくてはなりませんでした。すると、梶原氏を側近としていた頼朝も自ずと悪役となり、相対的に義経が善玉化してくるのです。このようにして、義経が美徳化され「判官贔屓」という概念が誕生し日本文化に浸透していったそうです。
現在、大学生や専門学校生が就職活動中であり、私も3月から5月までで10人ほどの大学生たちの面接を行いました。中には、就職試験8連敗中の学生や父を病気で亡くし経済的な理由から学生寮に入って奨学金をもらいながら仕送りなしで4年間学生生活を送ってきた学生など辛く苦しい経験をしてきた学生もいます。そういった学生には、心動かされることが多々あります。まさに判官贔屓です。当然、採用・人事担当として正しい判断をしなければなりませんが、私は苦労を重ね辛い経験をしてきた学生に心から敬意を払い、その経験を根拠として高く評価しています。そういう経験こそが人間を太く強くすることはみなさんも想像に難くないと思います。私は、そういった経験を担保にその学生を信用したいと思うのです。それは決して自己満足やカタルシスではなく、「この人を信じたい」、「この人に期待したい」という気持ちこそが弊社の重視している「チームワーク」の根幹をなし、献身的な姿勢や思いやり、責任感の源泉であると確信しているからです。
義経のように、弊社も末永く地域に愛され期待される企業であり続けたいと思います。「タクミ生存説」が浮上する事態だけは避けたいと思いますが、数百年後「タクミ贔屓」という言葉が広辞苑に載る日も来るかもしれません!(笑)
【23卒リクルート情報】
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秋田営業所 技術系総合職(電気工事士) 大卒・専門卒 2名 高卒2名
北上営業所 技術系総合職(電気工事士) 大卒・専門卒 2名 高卒3名
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