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タクミ人事ニュース

2022.12 号
タクミ人事ニュース 12月号
 
人事・経営管理本部

 

労働局が監督指指導の事業所 7割以上で法令違反!!

 
 
 
 「企業の法令遵守」と訳され企業にとって何か足かせのようなイメージのあるコンプライアンスですが、そもそもコンプライアンスとは一体何のためにあるのでしょう。たとえば、道交法がない世界を想像してみてください。片手にビール瓶を持った無免許の若者が運転する整備不良の車が猛スピードで信号も車線も無視して暴走・・・そんな世界は怖くて車も運転できませんよね。
 
 実は、コンプライアンスは「企業」を守るためではなく「人」を守るためにあるのです。つまり、コンプライアンスとは人を幸せにするために企業活動を見つめ直す仕組みのことを指します。当社においてもコンプライアンスを総点検し、大切な「人」(従業員とその家族、顧客、地域の人々)を幸せにする企業へと進化していきたいと思います。
 
 先日、岩手労働局は管内における建設業の違反率(監督指導を受けた事業所のうち法令違反が認められた事業所の割合)が75%であったと発表しました。建設業の労働環境は、緩やかに改善しつつあるものの未だ「ブラック」なイメージが払拭できていない状況です。
 
 そこで、今回は建設業がブラックと言われる理由の一端を共有し、当社が業界のホワイトな未来を創造するリーディングカンパニーとなる道筋を共に見出していく決起号とします!
 

【黒い資料① 法令違反】

岩手労働局によると、2021年に管内7つの労働基準監督署が労働基準法や労働安全衛生法などの違反が疑われる2032の事業所に対し監督指導を行い、その結果およそ7割(71.0%)にあたる1442の事業所で法令の違反が確認されました。違反率は前年を0.4ポイント下回る71%でしたが、7割を超えたのは5年連続です。違反件数のうち最も多かったのは「安全衛生基準」に関する違反が545件で全体の4割り近くを占め、次いで「割増賃金」に関する違反が319件、「労働時間」に関する違反が270件などとなっています。業種別に見ると、違反率は保健衛生業が75%と最も高く、次いで建設業が74.6%、製造業が73.6%となりました。
秋田県内でも今年、危険防止措置を講じずに危険な区域で作業させ負傷させた事故・事件、重機を主な用途以外の目的で使用させ近くで作業していた作業員を死亡させた事故・事件、高所作業車を運転していた従業員に対し運転席から離れる際に安全措置を講じさせず死亡させた事故・事件、そして俗に言う「労災かくし」と言われる労災の死傷病報告を適切に行わなかったなどの事案が発生しています。コンプライアンスに対する正しい理解と実行力が求められています!

 

 
 

【黒い資料② 長時間労働】


 
 

【黒い資料③ 休日労働の常態化】


 
 

【黒い資料④ 従業員の高齢化】


※現在、建設業に従事する労働者数に占める55歳以上の割合が35%ということは、今後10年以内に35%の従業員が定年退職を迎え、建設業就業者数は現在の2/3以下にまで激減することを意味します!
 
 

【黒い資料⑤ 待遇面の悪さ】


 
 
 秋田魁新報(11月28日)によると、8月の記録的大雨による災害の復旧業務を担当していた秋田県地域振興局の男性職員が部長からのパワハラを受け自殺した問題について、県はパワハラと認定し当該部長を減給および降格の懲戒処分としたと発表しました。
 
 管理職の仕事とは、パワーによってマウントをとり服従関係を構築し「部下を殺す」ことではなく、日頃からよく観察・傾聴し、丁寧に対話を重ねながら部下が光り輝くキャリアパスを一緒になって創り上げること、すなわち「部下を生かすこと」に他なりません!そして、そんな管理職をサポートしながら社員と会社の未来を明るく照らすのが人事の役目だと信じています。
 
【担当】
管理本部 採用・人事担当課長 椛本
人事直通 080-08201-1033
メール  kabamoto@takumi-denki.net