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タクミ人事ニュース

2022.10 号
タクミ人事ニュース 10月臨時号
 
人事・経営管理本部

 

「報・連・相」に替わる「確・連・報」とは
 

 


【ケーススタディ】みなさん一緒に考えましょう!

若手スタッフが作業中に誤って施工現場の施設に傷をつけてしまった。若手スタッフからその報告を受けた職長が、そのことを在宅していた施主のご家族にお伝えしたところ、「そのくらい何てことないので、気にしなくていいですよ!」と言われたため、社長や管理本部に報告することなく施工を完了した。それから数日後に施主からクレームの連絡が入り、会社として修繕対応するとともに職長および管理本部が施主を訪問し謝罪することとなった。このケースの問題点は、一体どこにあったのでしょうか?

 

1 「かくれんぼう」とは?
 
 かくれんぼう(確・連・報)とは、「確認」「連絡」「報告」のことです。最近ビジネスシーンで注目されてきている、部下が自主的に考え上司に確認するというコミュニケーションです。ほうれんそうとの違いは、「相談」が「確認」となっている点です。上司は部下から提案された内容を「確認」し、問題がなければ承認をします。また、改善点がある場合はフィードバックを行い、提案内容が良いものになるよう助言します。情報共有がメインの報連相では、部下は「相談」するだけで答えを考えるのは上司であり、自分で考える力が育たないことが課題でした。そのため、現在は確連報が推奨されてきています。
 

2 「かくれんぼう」の目的
 
① 自立した人材を育てる
 かくれんぼうの目的は、自分で考え動ける自立した人材を育てることです。「確認」ではなく「相談」のみしていた場合、「上司に相談すれば、自分は考えなくても仕事が進む」と考えてしまい、自立した人材育成が行えません。部下が「○○してみようと思うのですが、どうでしょうか?」というように、自分から提案し、上司がフィードバックを行うことで、自立した人材の育成が行えます。
 
② 自主性をひきだし業務効率化を図る
 部下の自主性をひきだし自立した人材を育てることで、組織やチームの活性化につながります。部下が自主的に行動することで、上司は部下と一緒に業務内容を考える時間が省け、業務の効率化が図れます。また、自立した人材を育成することで個々のスキルの向上や業務スピードアップが期待できます。
 

3 「かくれんぼう」実践のポイントは上司にあり!
 
① かくれんぼうしやすい環境作り
 部下に自分の考えを持ってきてもらうよう呼び掛け、上司が確認し承認する。はじめは戸惑ってしまう部下もいると思いますが、「怒らない」「否定しない」「助ける」「指示する」というビジネスマナー「おひたし」を意識し、部下が話しやすい環境を作りましょう。
 
② 叱るのは逆効果!
 上司に、「○○してみようと思うのですが、どうでしょうか?」と自分の意見を話すことは、部下からすればとても緊張することです。上司は、自分と異なる意見であっても部下の話を遮らずに最後まで聞きましょう。この時、頷いたり相槌を打つことで、相手は聞いてもらえていると感じ話しやすくなります。話がうまく出てこない場合は、質問などを交え部下の声を聞きだしましょう。相手は質問されることで、話を整理することができます。
 
③ 部下より先に結論を言わない
 部下からの報告に対して、上司は先に結論を言ったり指示を出したりしないことが重要です。報告の内容に承認が出せない場合は、部下の自主性を育てるためフィードバックを繰り返し、より良い方法が導き出せるようにアドバイスしましょう。

 
 
【担当】
管理本部 採用・人事担当課長 椛本
人事直通 080-08201-1033
メール  kabamoto@takumi-denki.net